「南極老人星」つまり壽星で、その信仰は、中国宋代の道家の説から起ったものだといわれている。
北宋仁宗の嘉裕年間に、京都に現れた、相貌古恠な一道人が、寿星の
精であり、哲宗の紹聖年間には、身首相半する異相の道者が現われたといわれている。そして、いつのまにか、現在の福禄寿像が生まれたのである。
福禄寿という名は、子恠の相貌、骨相上、福、禄、寿の三つを兼ねるということから名付けられたと思われる。この短身、長頭、美しい髭を貯えた老人、持つ杖の頭には、経巻が結び付けられ、白鶴をともなっています。
此の経巻は、人の寿命を示し、福は指宝、禄は地位、寿は長命で、この
福、禄、寿を兼ね備えた人は、人望のある人として、人々に尊ばれます。
福禄寿神をお参りすることによって、人望(福、禄、寿)を得ることができると思います。常に心の中に福禄寿神がおわしますよう心がけましょう。
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