七福神の中で、紅一点の女神で、もともとは河川が神格化した水の神様
であり、そのお使いは巳である。このため多くの弁財天の像は池や海岸、
水に縁のある場所に祭られている。
インドでは、学問、技芸の神として尊崇され、梵天の妃であると信じられ
ています。
仏教では、水が人間の汚れを取り除き、大地をうるおし、美しく豊かな国土を生み出す女性を現しています。
つまり水は低きに流れるが如く、器によってその型を変えるという柔軟な
心を現しています。
弁財天もともとのお姿は八臂であり、その御手には、それぞれに、弁財、
除災、破邪、顕正、財宝、技芸、知恵等を現すものを持っていらっしゃいま
す。室町時代以降、現在の二臂、琵琶を弾かれる柔和なお姿にかわり、
弁財、除災に御利益のある女神として信仰されております。柔和なお姿に
接することにより、自然に心が和むことでしょう。
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